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論文掲載

クロダイの遺伝的集団構造 / PeerJ

The role of the isolation of the marginal seas during the Pleistocene in the genetic structure of black sea bream Acanthopagrus schlegelii (Bleeker, 1854) in the coastal waters of Japan [jump to the article page]

【概要】
更新世の海水面変動による海の孤立・再接続が、日本近海のクロダイの遺伝的集団構造の形成(遺伝的な分化)にどのような影響を与えたか調べた。
日本各地のクロダイ1,046個体と、中国南部および台湾のクロダイ118個体について、ミトコンドリアDNAの調節領域を解析した。
クロダイの起源は南シナ海である可能性が高く、更新世の氷河期に海水面が下がったことで3系統に分岐したものの、再び海水面が上昇した際に統合したと考えられる。
日本のクロダイに顕著な遺伝分化はみられなかったことから、我が国のクロダイは単一の資源集団として管理していくべきだろう。

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